マリノスの社長と言えば嘉悦さん、何年もそうだったから短いと感じるのかも知れない。
しかし考えてみると、一般企業で2年そこそこで人事が変わるのはよくあること。
日産自動車は外資系企業と行っても良いだろうから、1年や1年半での人事異動は普通なのかもしれない。
嘉悦さんが退任し、次の社長の最初のプレゼンのインパクトは強かった。ただ期待感に乏しく、そのマニュフェストも全く実現せず抱えていた問題が顕在化。
中心選手の移籍によりマスコミに叩かれる中、恐らく渦中の栗を拾う形でマリノスに送り込まれたのが古川社長だった。
若いな、マジで? 大丈夫?と心配するサポーターも結構いたけど、そんなサポーターの心を社長として相応に掴んできた人だと思う。
札幌の野村社長や長崎の高田社長ほどマスコミに現れることはないものの、ホームでもアウェイでもスタジアムで見かけることは増えたし、選手とサッカーに興じることもあったようだ。
イベントの縁日では射的の弾込めをやっていたり頑張っている感がすごくあった。
日産のエリートとは聞いていたが、頭でっかちで密室で施策をめぐらすタイプではなく、サポーターやファンのいる場所に自ら趣き会社のメンバーと一緒に行動する姿勢はサポーターにとって会社が見えている感があり(もちろん昨年の成績が伴ったことがそれを後押ししたのだろうが)クラブを信じようという気持ちを高めたからこそ、今年の前半戦の成績が今一つであってもサポーターが我慢できた面はあると思う。
まさか小生が、マリノスの社長と一緒に写真を撮ってもらうなんて(そもそも一般的にこの写真にどの程度の価値があるのやら自分でもよくわからないが)
思ってもない行動に出てしまったが、そんな気さくな社長がこのクラブのボスとしてイメージ回復に大きな貢献をしたと思う。
在籍期間は短すぎるほど短かったけど、あのような混乱した時期だったからこそ有能だと判断されてマリノスに来たのだろうと考えれば何となく納得が行く。
古川さんは、マリノスを卒業して恐らく次のステップなのかチャレンジなのかに進むだろう。
新社長のコメントを見て、サッカーのことがわからない方をマリノスの社長に抜擢してはいけないことは学習しているのだな。と思ってほんの少しだけ安心した。
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