市内プチ観光を済ませ、長崎駅からかもめ18号で諫早を目指す。
長崎駅の駅員さんはバッチリVファーレンのユニフォームをきこんでお客様対応を丁寧にやっている。
諫早駅に到着すると、改札を出たところでミカンと甘酒を振舞っている。
ありがたい、こんなところでミカンが頂けるとは思っていなかった。
諫早からVファーレンロードを歩いていると今度はお茶やお菓子を振る舞うボランティアの方々。
おいおい、おもてなし感半端ないんじゃないの?
あちこちにマリノスのエンブレム、ようこそ長崎への文字。
この街をJリーグで盛り上げようという気持ちが前面に出ていて心地が良い。
しかし試合が始まるとその雰囲気はガラリと変わる。長崎もこの試合を落とすとJ2降格が決まる正念場。
サポーターの圧が凄まじい。
改めてアウェイに来たことを実感する。
長崎の戦術は徹底している。
選手個々のクォリティは決して高くはないが、一体感は秀逸。
前半マリノスは自分達のサッカーでゴールを狙い見事な崩しを見せるも、長崎の守備が最後はやらせない。
今村審判が!出したPKも防がれてしまう。
残留への執念か、ゴール前をがっちり固めサポーターを味方につけ、ゴールに鍵をかけるとはまさにこのことか。
しかし、いくつかのチャンスを不意にするも、流れを変えさせなかったのは飯倉を中心とした。ディフェンスの踏ん張りだった。
いくつかのカウンターからの攻撃をブロックし、こちらもゴールを割らせなかったことがチームとサポーターの緊張感を維持させた。
長崎までやってきたマリノスサポーターの声量は落ちることなく選手を後押しする。
試合は動かないまま刻々と時計の針が進むも、後半30分ついにマリノスはゴールをこじ開ける。
決して美しいゴールでは無かったが、ゴール前のゴタゴタの中で勝ち取った1点は大きくそれも伊藤翔の真骨頂だと思う。
試合終盤、スタジアムは死闘となった。
11月に入ったと言うのに半袖でも寒くない気温の中これほどスタミナは続くものか?
長崎のセットプレーのポジショニングは秀逸で、ビジターゴール裏では悲鳴さえ聞こえる。
今度はマリノスがゴールに鍵を掛けた。
ウノゼロの勝利。
歓喜と安堵が半々のビジターゴール裏。
マリノスは一点を守りきり何とか勝点3を手中に収めた。
Vファーレンは素晴らしいチームだった。
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