【シャーレのチャント、身の丈にあってきた。】

【シャーレのチャント、身の丈にあってきた。】

前節のホーム広島戦のゴール裏、マリノスのコールリーダーが声を上げた途端、隣で応援していたマリノス幸助さんが悲しそうな顔をしてヘタヘタと椅子に座り込んだ。
声に出さずともうつむく背中が語っている。
「だめだぁ~。もうだめだぁ~。今日は勝てねぇ。。」
言わずもがな「この街にシャーレを」のチャントが三ツ沢のピッチにこだました瞬間だった。

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マリノス幸助さんが訴える通り、実際にシャーレのチャントを歌った試合でのマリノスの勝率は過去のデータを見る限り明らかに低い。(というか低すぎる。)
何事にもジンクスを信じたり験担ぎをするのはマリノス幸助さんのみならず、昭和世代の小生だって同じ。
3連敗した時のタオルマフラーは買い換えたし、遠征に行っても試合当日には温泉に浸からないし、連れて行って一度も開くことの無かったトリコロールパラソルはゴルフの友として弟の家に完全移籍したものね。
平成令和の申し子と言える仲川だってルーティンが多すぎてもはや円陣に遅れることさえルーティンになってるくらいなので、これは、選手、サポーターにも年代にも関係のない人間としての性質。

しかし、この試合でシャーレのチャントを小生は全く気にしなくなっていた。
この試合の前にゴール裏でシャーレのチャントを歌ったのはアウェイ広島戦の時のこと。
(ちなみにアウェイ広島戦はマリノス幸助さんは欠席だった。)
結果は5-1の圧勝。
フィフティ・フィフティのポゼッションが物語るように今でもチームの思い通りに進めるのがむつかしい試合だったと思っているが、一つ一つのプレイが僅かに相手を上回ることでこれだけの結果を残した今シーズンの象徴ともいえる試合だった。

すでにジンクスは消えたのか?
いや、そもそもちょっと違うと思っている。
「この街にシャーレを。」
優勝を諦めない、必ず優勝するのだと信じる気持ちがそのまま歌詞となっている。
とっても重要なことだけど捉えようによっては選手にとってプレッシャーのかかる歌詞だとも思う。
後押しになるかプレッシャーになるかはピッチで闘う選手の自信やメンタリティにあるんじゃないかと。

思い起こせばアンジェ・ポステコグルーは監督就任時に優勝するためにエキサイティングなアタッキングフットボールをするチームにマリノスを変えると言った。
そして今日に至るまである意味頑固にその方向性を変えず、延々と進化させてきた。
危なげでもろく崩れ去る守備やゲームをいくつも体験しながら試行錯誤を繰り返し、選手が入れ替わっても成長を重ね続けてきた結果の直近の3連勝。

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2年前によもや、攻撃力のマリノス、とか、鉾のマリノスとマスコミに書かれるなんて予測もしなかった。
サポーターも選手もスタッフもマリノスが進む道を信じ、ぶれることもなく続けてきたことが大きな自信となり、メンタルも強くなっている。
比較的若い選手が日本代表選手に選出されたり、海外からのオファーが来たりということも増え、マリノスに移籍をしてくれる選手も増えている。
一つ一つ勝点を積み上げていくことで、横浜にシャーレが来ることが現実味を帯びてくることでチームとしてシャーレのチャントに身の丈があってきたのだろう。
ポステコグルーのサッカーを信じ、目標を歌い続けることで、選手やクラブは学び成長することでシャーレのチャントは本当に選手を後押しできるところまで来たのだ。

そして、結果は3-0の完勝。
やはり、僅かな差の積み上げで勝ち切った試合だった。

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ティーラトンが2点目を決めたとき、満面の笑みで拳を夜空に突き上げたマリノス幸助さんを見て今度シャーレのチャントを歌うときは、マリノス幸助さんもみんなと一緒に声高らかに歌ってほしいと思った。



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