【ピータークラモフスキーのこと】
ある日の練習練習前、グランドに入っていく選手やコーチを尻目にピータークラモフスキーはマリノスファンの子供が持っている小型扇風機を一緒に持って戯れていた。
その瞳はとても人懐っこくてファン サポーターを魅了する。
ボスがマリノスの監督をやると決めた時に呼び寄せられたピータークラモフスキー、二人は本当に良いコンビだった。
彼はボスの忠実な僕でありながら、北風と太陽のような存在。
同じような体格でありながら、その風貌は穏やかで常に笑みを絶やさない。
彼がボスの信念を信じて、行動し、落とし込んでいったからこそ、選手達もそれを信じてやりきることができたのではないかと思う。
昨年、選手達が自信を失いかけていた時も確かにあった。
そんな時にピーターがピッチ際で腕をグルグル回しながらピッチの選手を鼓舞していた姿が忘れられない。
あの時を乗り越えるこちができなければ今のマリノスはなかっただろう。
今やマリノスは大きく変わり、進化と成長を遂げた。
ボスのフィロソフィーを信じた今のフロント、コーチ、選手達だからこそ今年の優勝を成し遂げることが出来たし、彼らを信じさせることができたのは今までもボスの成功を支え続けたヘッドコーチがピータークラモフスキーだったからだろう。
彼の功績は我々が知る以上に大きかったことが容易に想像できる。
そんな彼が異国の地で新たなチャレンジに挑むというのだから、プロサッカーリーグに生きる人たちってすげぇなあと感服する。
監督なんてとてもリスクのある仕事だ。
意外と自由になるものは限られているけれど、そのレスポンシビリティは異常に高く結果が出なければ簡単に解任される。
それでも成功はして欲しい。
このマリノスの功績をベースに羽ばたいていってくれればと。
来年日本平で再会するのがとっても楽しみだ。
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