サイドアタッカーの成長【武者修行中のトリコロール】
町田にレンタル中の吉尾海夏、そして北九州にレンタル中の椿直起は、今シーズンスターティングメンバーとしてポジションを確保しそれぞれの場所で闘っている。
昨年から北九州にレンタルされている椿は、昨年こそなかなかリーグでのチャンスに恵まれなかったが、今年はマリノスユースの時と同じく左サイドの攻撃の要として毎試合スターティングメンバーに名を連ねドリブルで緩急をつけながらアタッキングサードに侵入する姿をJ2で再現することに成功している。
先週末の決勝点は、椿のドリブルによるカットインからの丁寧なパスによるアシストから生まれていて、なんだか一昨年のユースの試合をデジャブで見ている気分になった。
海夏の方は、町田で右サイドのフォックスとして攻撃に参加する姿がすっかり板についてきた感じがする。
元々、ボランチ・もしくはトップ下の選手だった認識で(見ている試合は限られているものの)最近はチーム事情からだろうか、それともこのポジションに活路を見出したのだろうか、少なくとも町田で海夏と言えば右サイドだ。
前節の栃木戦は、海夏のクロスからのゴールがなんと2点。
しかも、そのクロスの精度が高すぎる。
マソビッチのゴールなんて、吉尾からのクロスにどこであてても入ってたよなぁ。
ミドルキックの精度の高さが高く仲川とはまた異なる魅力ではあるけれど、献身的な守備も素晴らしい。
マリノスのサッカーにとって両サイドは攻撃の要。
エジガルジュニオ、オナイウ然り、どんなにセンターフォワードがゴールへの嗅覚に敏感で精度の高いゴールゲッターであっても、両サイドアタッカーの貢献あってこそとなる。
渓太の移籍・仲川の怪我と今マリノスのサイドアタッカーは若干品薄状態ではあるけれど、武者修行中の選手たちがそれぞれのクラブで出場機会を得て活躍している姿を(画面越しであっても)観ることができると近い将来への期待が高まるし、ほんの少しだけど敗戦の心の傷を埋めることもできる。
しっかり成長し、成果を携えて帰ってくることを心待ちにしたい。
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