【昨年のことは一旦忘れよう】

【昨年のことは一旦忘れよう】

昨年のマリノスはとにかく強かった。
とりわけ8月の名古屋戦以降のマリノスは観ていても負ける気がしないし、実際に負けていない。
先取点はいつもマリノスだった気がする。
選手もサポーターもいつも精神的に優位に立ちリードする試合が続き、どんどんトップとの差を縮めていく。
第32節終了時点ではじめて首位に立ち強敵の川崎とFC東京との試合を残す状況で、追いかけられるメンタリティに若干の不安を感じだが、選手たちにはそんな心配をものともせず完勝で優勝まで走り切った。

昨年の12月ほど毎日幸せな気持ちで過ごし続けた月は長い人生の中でも初めてだったかもしれない。
仕事も比較的順調だったこともあるけれど、優勝した試合を、あの瞬間を、スタジアムで共にした時の感動をしっかりと身体全体でうけとめることができたことはマリノスのサポーターとして本当に至福で、その余韻だけで毎日がキラキラしていた。

ただ、余韻に浸る時間があまりにも長すぎたのだ。

2019年のイヤーDVD「THE DAY」はお値段7000円ほどと小生にとっては大きな買い物だけれど、これほどまでにもとを取りきって余りある買い物は今までにないかもしれない。
今までのイヤーDVDとは比較にならないほど凝ったデザイン、シュールでリアリティの塊のようなドキュメントタッチの編集はどんな映画やテレビ番組よりも面白いし、同日同じ場所で自分たちが立ち会っていたことも相まって最高の気分になる。
奇しくもコロナによる中断が長引く中で、外出もままならない代わりにThe DAYを何度も何度も見返す時間はあり、いや、マリノスサポーターにとって外出できず試合もない中でこのDVDが唯一の心のよりどころと言ったところか。
あの時、あの瞬間を何度も再確認し気持ちよく床にはいる日々。
練習やトレーニングでの会話や発言はそらでつぶやくことができるほど何度も何度も見返した。
試合に負けて、肩を落としているシーンもあるにはあるが、Disc2なんてほとんど試合で勝っているからねぇ。

さて主力のほとんどはマリノスに残り、補強にも成功して迎えた今年のJ1リーグだが、8試合を終えて11位、首位とは既に4ゲーム離されている。
勿論、中断期間は長かったし、想定外のこともいろいろと起きてはいるけれど、今年のマリノスが去年ほど強いのか?と冷静になって考えてみれば、J1リーグの中でさにあらずと言わざるを得ない。
にも拘わらず、自分たちは未だ、昨年のマリノスを、DVDの中のマリノスを引きずっていないか?
確実にそれはあると思う。
あの強かった、強すぎたマリノスは脳裏にしっかりと刻まれていて、その魅力が今も頭から離れないのだ。

去年と同じサッカーをしているんだけどなぁ。
この選手、調子いいんだけどなぁ。
面白いサッカーしてるけどなぁ。

しかし、現時点の立ち位置は3勝1分4敗。
おごれるものは久しからずとはよく言ったもので、試合を見ながらこんなことを考えているようではだめなのだ。

昨年のことは一旦忘れよう。
あの日のマリノスを記憶に残すのは良いけれど、余韻などというものは一旦クリア。
我らは決して強くない。
週末はホーム柏戦、昨年J2から帰ってきたチームだが、現在4位とかなり威勢が良いチームを迎える。
まずは目の前の1試合1試合を一つ一つしっかり闘い勝っていこう。
優勝するまでは、いつもそう考えていたことを思い出そう。
まずはこの試合に勝つことで、はじめて次が見えてくる。

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