<不思議の国のミシャ>
とっても失礼だけどほんの数年前までは札幌は何年かに一度J1に昇格してきて翌年J2に降格するクラブというイメージを小生は持っていた。
「おっ、久しぶりにJ1に上がってきた!こりゃ今年遠征しとかないと来年の札幌遠征はないぞ。」と言ってみんなで遠征したもの。
そんな札幌も今はJ1に定着。
ここ3年はアウェイでマリノスが勝った覚えはなく試合当日の夜は祝勝会ではなくやけ食いですもんね。
これがミシャ監督の手腕のなせる技なのか、ミシャ監督や今の選手を連れてきた野々村社長率いるフロントが凄いのか。
札幌ではノノさんを支持する道民は多くここ数年で随分サポーターも増えたと札幌の知人からも聞いている。
最近の札幌との試合は互いの持ち味を出し合う好ゲームが多く、マリノスの闘将アンジェポステコグルー監督もそのコメントからミシャ監督へのリスペクトを感じるし、札幌はここ数年でそういうチームに大きく成長した。
そんなミシャ監督率いる札幌、今節は何とゼロトップの布陣でこの試合に挑んできた。
むむむ、これはどういう試行か?戦術か?
ちょっと首を傾げたが、試合が始まってますます首を傾げてしまった。
前半の札幌はマジメにゼロトップ。
前からプレスをさほどかけてくることがなく怖さがない。
守備は対人でつけ、マリノスへの攻撃に対して守備を固めてはいるものの、マリノスの今のサッカーならばそれをはがす力は持っている。
前半10分の先取点は余裕をもってあっさりとゲットした感じ。
2-0となりハーフタイムにミシャは助っ人外国人フォワードを2人投入する。
当初からの計画だったか、前半の試行は失敗と判断したかはこちらからはわからないけれど、当初からの計画であれば今のマリノス相手に、勝てるサッカーだとは思えない。
ミシャ監督、不思議の国に迷い込んだか?
確かに二人の外国人が入ることでプレスは強まりチャンスを作ることは出来るようになったものの、マリノスだって活きのいい選手を次々と投入するのはわかっていたはずだし、最後まで闘うマリノスのサッカーだもの、札幌が前がかりとなることで、マリノスもチャンスを得ることができる。前半2点をマリノスが獲った時点で札幌の策は後の祭りだったかもしれない。
この連戦、札幌はリソース不足で台所事情が厳しいということか。
ともかくこれで前回の借りは返した。
次の札幌との闘いは9月2日のルヴァンカップ。
ミシャ監督は今節を糧にどのような対策をしてくるかは想定できないが厚別で是非とも勝利をもぎ取ってほしい。
ところで今節小生は、影山優佳のイチオシ、”ボールを持ってない時の和田拓也”を追いかけた。
こういう見方ってスタジアムならでは、厳戒態勢の観戦ならでは。
なるほど、本当に気が利いている。
サントリーMOMも和田拓也。
サントリーさん、今年もよくわかってらっしゃる。
高野のサイドハーフ、これからも見れそーでとっても楽しみ。
前田大然は試合毎によくなり方が著しい。
シン、テル、初ゴールおめでとう!待ってましたよ。
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