【2020ルヴァンカップ準決勝vsホーム柏戦観戦記】<おもしろくやしい。>

<おもしろくやしい。>

仕事がギリギリまでかかってしまい三ツ沢球技場に到着したのはキックオフ5分前。
既に選手紹介も終わっていて、間も無くアンセムが流れようとしていた時間。

チケットは購入していたものの今日は生観戦を諦めようかとさえ思ったが、未だ新国立競技場の門をくぐったことのない小生、決勝をかけたこの試合を見ないわけにはいくまい。
あの怪物オルンガを抑えて決勝の切符をもぎ取りたい。

雨もポツポツ降っていて、周りの皆さんはポンチョを着こんで準備万端という状況でカバンとジャケットをビニール袋に入れてレインコートを着込みながらルヴァンカップのアンセムを聴く。

スターティングメンバーの背番号を目で追いながら、徐々にマリノスのサッカーに浸り、気が付くといつ阿部が降ってやんでいたのかさえ分からないままのあっという間の2時間だった。

一体全体、今日のスタッツはどんなものだったのだろう。
感覚的には試合の80パーセントは相手陣地内にいただろうし、ボールポゼッションも70パーセントは超えているだろう。
パス本数もその成功率も半端ない数字を叩き出したに違いないし、シュートも20本を超えていたんじゃないか。。
もしかするとスタッツ上はいくつか記録が出ているかもしれないし、スタッツだけを見てマリノスが負けたと考える専門家はいないかもしれない。
しかし結果は0-1の敗退。
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トリコロールの戦士たちは確かにマリノスのサッカーをしていたと思うし、素晴らしいプレイを沢山見れた。
柏の守備は確かに整理された形で、ぬかりなかったけれど
昨年以上に精度が高い縦パスや、人口密度が極端に高いアタッキングサードの中で地をを這うようにパスが通る様は痛快だったし、あの守備に何度もチャレンジし崩し切る瞬間は胸が躍った。
怪物オルンガがボールを持つとそれは確かに驚異で何かをされる嫌な予感しかしなかったけれど、ディフェンス陣が耐え抜いた。

マリノスのサポーターとしてボールを支配し押し込みチャンスを作る、これほどまでに血が騒ぐ面白いサッカーを観れるのは確かに幸せだった。
横浜駅まで歩く間も、電車に乗り込んだ時点でも圧倒的なマリノスのチャレンジに興奮は冷めやらなかったけれど、新宿を過ぎたあたりから徐々に悔しさがこみあげてきた。

たった一本のコーナーキックにマリノスは負け、またもや新国立へのチャンスを落としてしまった。
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確かに柏はマリノスの攻撃に対策をうち、守備を徹底した部分はあったかもしれない。
ただそれ以上に、キム・スンギュは集中力が極めて高く、コーチングをしっかりこなし、マリノスが誇るフォワード陣の決定的なシュートをことごとく跳ね返したことは間違いない。
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今日の怪物はキム・スンギュだった。

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