<ハンドという魔物>
18時には、会社携帯の電源を切り、ディスプレイの映像を個人PCに切り替える。
これぞ、ポジティブトランジション。
仕事のことは完全に忘れよう。
中2日で場所は福岡。
連戦となる中で、スターティングメンバーをごろりと変えるかと思いきや、想定程変わっていないことがむしろ気になる。
明らかにマリノスの試合の入りが悪い。
後ろから繋ごうとするも、セカンドボールを獲られる。
ポジティブトランジションに入ろうとするところでボールを獲られ、ペースをつかめずパスミスが発生と前半20分良いところがない。
厳しいのが前線、特にアタッキングサードでの最後の連携のところで、ここでのタイミングがあってない。
選手一人ひとりの力はマリノスの方が上のはずなのだが、福岡のプレッシング、ボールの取りどころは的確で、この辺りは監督の戦術に対する想いが垣間見える。
福岡は守備のスタイルをしっかり確立してきている。
前節から結構気になっていたのだけれど、とりわけ前半のマリノスは、前へつなぎ、受ける精度が高くない。
連戦の疲れによるものか?それもあるかもだが、どうも、大事なところでマリノスの選手が転ぶシーンが散見され、これはもしやマリノスの選手たちにとってピッチコンディションがよろしくないことも影響したと思っている。
ひやりとするシーンも何度かあり、とにかく前半20分ほどで5回のコーナーキックを許す結果となったが、ここで得点を入れられなかったのが大きかった。
そして、前節不幸にも取られたペナルティエリア内のハンドという魔物に逆に今節は助けられた。
前節の松原のハンドも今節の福岡の重廣のハンドも故意なものではないことは明白で、偶然当たってしまったという類のものだが、今のサッカーのルールでは明確ににハンド。
このPKをしっかりマルコスジュニオールが沈め、無事マリノスが先制。
この前と後で全く別の試合となった。
たった1点の差がついただけではあるが、2試合連続で先制され未だ勝利がないという選手のプレッシャーと闘っていたであろう選手たちはこの時間に無事先制したことによりメンタルが大きく変わったはずで、マリノスの選手たちのプレースピードのギアが一段上がった。
前半最後の10分以降は、0-0で攻撃を抑え込まれる状況での精神的プレッシャーが一気に解放されたように、プレーが活性化する。
後半はマリノスがボールを支配し、自分たちのサッカーを完全に取り戻した。
水沼の鋭いクロスにきれいに合わせた電光石火の前田のスライディングヘッドで3-1としたところで、渡辺浩太Out 樺山In。
ポステコグルーはポテンシャルのある樺山選手をJ1で育てようとしているに違いない。
J1リーグは3試合目でやっとの初勝利。
さあ、日曜に向けてもう一段ギアをあげ、一気に上位に食い込んでいこうか!
DAZNの映像でスタジアムの電光掲示板に何度もうつるもつ鍋おおやまのロゴが恨めしい。
福岡行きたかったわー。
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