【2021J1リーグ第7節ホームvs湘南戦観戦記】帰って来たストライカーとやってきたストライカー。

<帰って来たストライカーとやってきたストライカー>

町野修斗が高卒ルーキーとしてマリノスに入団した時のことは今でも覚えている。
そのシュートセンスは履正社高校在学中から注目していたし、いつかマリノスのセンターフォワードの柱となるであろうと期待していた。
北九州にレンタル移籍となった折もさほど心配してはおらずマリノスに帰ってくると思っていたしむしろ似通ったスタイルの北九州で出場機会を増やし徐々にゴールを増やしていくのを見守りながら期待を膨らませていく自分がいた。
だから、マリノス退団、北九州への完全移籍のニュースは小生にとってちょっとした衝撃だったが、彼を手放さざるを得なかった理由は知る由もない。

そんな町野が緑のユニフォームを着て日産スタジアムに帰ってきた。
湘南ベルマーレのツートップの一人として今節スタメン出場、対戦相手として我らの前に現れた。
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5試合を終えて3勝1分1敗のマリノスと6試合を終えて1勝1分4敗のベルマーレ、王者奪還を本気で狙うマリノスにとって目に見えぬプレッシャーがあっただろうか。
敵も味方も決めきれない展開が延々と続く。
前半はほぼ5分5分の印象でマリノスがボールを持つ時間は長いものの、湘南はショートカウンターとセットプレーで決定機を作り、ひやりとするシーンも少なくない。
下位チーム相手に勝ちきれないのは昔からのマリノスの悪い癖ではあるが、早めに先制をしてリズムを作る最近のマリノスにとっては決してよろしくない展開で、むしろ湘南の方が優位にさえ感じる。

ようやくのゴールは66分で前田大然のふわりと浮かせたパスをエウベルがボレーで振り切った。
目が覚めるような個人技のゴールにスタンドは湧き上がる。
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綺麗に崩したゴールではなく、これは個人スキルで奪ったゴール。
開幕以来どちらかというと、自分からゴールを奪いにいくことが少なく、確実なルートを選んでそれが仇となるプレイが多かったエウベルが決めたこのスーパーショットは我々が知らなかった彼の才能を初めて目にした瞬間だった。
今回のゴールでエウベルの体内に持っていた可能性が一気に引き出されればきっとそれはマリノスの大きな戦力になるに違いない。

ただ、先制は遅すぎたし、マリノスはその後の10分以内に追加点を決めなければならなかった。
取られてはいけないところでボールを取られるシーンが散見され、湘南は確実にそれをチャンスに変え、ついにマリノスはゴールを奪われる。
1-1に追いつかれてからは、湘南は間違いなくドローを狙ってきた。
悔しくて仕方のないドロー。
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試合後スタンドに挨拶に来た町野が深々と頭を下げゴール裏を背に写真を撮ってもらう仕草にまだほんの少しだけ、入団当時のおぼこさが残っていて、あたかも我が子が家に帰って来たかのような気分になる。
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エウベルの初ゴールは圧巻だったし、町野のプレイを目前でようやく見ることができた。
そんな楽しさと喜びを差し引いてもこのドローは残念で仕方がない。

中二日で、苦手な天敵セレッソとの闘いがある。
セレッソとの試合に勝ったのは一体いつだっただろう。
それほどまでに勝てておらず正直ピンクのシャツを見ると気分が悪くなるくらいだが、次節この試合を勝ち切るこちができれば再度浮上のきっかけを作ることが出来るに違いない。
今節の悔しさを次節しっかり吹き飛ばそう。
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次節も頼みますよ!

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