<大分大善戦>
コロナ禍でスタジアム観戦にかなり制限されている今日この頃、「アウェイ観戦行けるときは行っておけ。」とは言うけれど、平日開催しかも大分となるとサラリーマンの小生、コロナが無くても遠征のハードルは高く、ましてやコロナ禍なのでこのハードルはエベレストより高くなる。
小生、未だ大分遠征は実現しておらず、大分が今年降格してしまうとその夢はまた遠のくことになるだろう。
DAZNで見るにもギリギリで、仕事の電話を切ってDAZNを開くとすでにポステコグルー監督のインタビューが始まっている。
画面には横浜からやってきたマリノスサポーターがLフラッグを広げるビジター席が映る。
知っている人もいたけれど、いやー、大分まで行っちゃえるんですね。。うらやましい。
マリノスの試合の入りは良い。
ファーストシュートはなんとチアゴマルチンスしかも、とっても鋭いミドルシュートであわや入ったかと思った。
その後は、マリノスがほとんどボールを持っている状況。
完全に押し込み相手陣地でボールを回し続ける状況が続く。
ただ、この時点では大分の戦略が今一つ見えないことの方が不気味だった。
押し込まれながらも、最終ラインに5枚6枚でスペースを埋めてこの間を通してみろとでも言わんばかりにスペースはなく最後の一撃を阻止し、耐える作戦か?
実際にマリノスのクロスははじき返されるケースもしばしばでフィニッシュもなかなか合わない。
圧倒的にマリノスのゲーム、マリノス大絶賛というような実況・解説ではあるのだが、マリノスの試合ばかり見ている小生としては、いやいや、そこまで優勢とは思えない。
前半大分はシュートゼロだが、マリノスのシュートもわずかに4
たった一本のシュートでもゴールを決めきってしまう怖さが片野坂サッカーにはある。
前半でどの程度、大分がつかれているか? マリノスがどの程度落ち着いてこのまま圧倒できるか?
なんて思っていると、後半開始から大分の動きがいきなりアグレッシブになる。
やはり・・緩急をつかいわけ、明確なサッカーをする片野坂サッカーには明確なメッセージがある。
前半45分の引いた我慢の闘いは、今節の片野坂のプランだったに違いない。
前半は実の闘いを後半の45分に絞った形だ。
前への矢印は明確に見え、なおかつネガティブな時にはしっかり5枚で守り切る。
戦術は明確、選手がそれを理解して動く統制された片野坂サッカーはやはり魅力だ。
0-0のまま続くこのゲーム、本当にどうなるかわからないと手に汗握る、もしくはマリノスファンからするとイライラ焦りも感じる展開。
それでもこの試合、またもや交代で入った天野が違いをみせた。
相手が疲れてきたタイミングで投入される天野のプレイはさらに映えるわ。
反応したオナイウ・前田のどちらかがまずまず決めれる場所にボールが入るんだから。
74分にようやく先制、喜びと安堵が一緒に来る感じ。
先制された大分が牙をむく。
このプランも明確で、先制された場合は、すべてを捨てて押し上げるという考えだったのだろう。
大分は限りある戦力でとにかく1点を狙いに攻撃にコンセントレートしたが、何とかマリノスが逃げ切った。そんな試合だった。
マリノスに一つでも狂いがあれば、勝点3は奪えなかった。
マリノスにとって決して楽な試合ではなかった。
戦力が乏しく厳しいシーズンであっても、考えうる戦術を立て、勝点を奪うべく、この90分にすべてをかけている素晴らしいチームだと思う。
試合後の片野坂監督のインタビュー、岩田を返せ、岩田がいればと言うようにさえ聞こえる。
いまだ、一度も行ったことのない大分遠征の実現に向けてできれば今年も残留はして欲しい。
マリノスが負けることはできないけれど、上位チーム相手にジャイアントキリングをとっても期待してしまう。
片野坂監督率いる大分ならばできるんじゃないかと心から思う。
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