【こういう時だからこそ鹿島のフロント・スタッフに読んでほしい1マリサポの提言】

【こういう時だからこそ鹿島のフロント・スタッフに読んでほしい1マリサポの提言】

2020年度のJ1リーグの決算が発表され、なんと横浜Fマリノスの収益が前年7位からトップに躍り出た。
コロナ禍で増収は期待できないこの年、マリノスは減益を2000万円ほどに抑え、他クラブほどの減益を出さなかった結果である。
その理由は色々あるしその全てを知る由もないが、物販売上が3億増収、とりわけ入場収入大幅減にもかかわらず飲食の売上が横ばいというのは他クラブからすると眼を疑う成果なんじゃないかと。
この成果がCDAのスタジアムグルメ(以下スタグル)改革によることは紛れもないが、そもそもスタグルについてのアプローチは、各クラブの事情によってかなり異なる。

場所的な問題が価格に反映されどうしても割高感が出てしまうクラブ。
スタジアム・地元名物と言えるメニューがどうしても少ない。
火を自由に使うことが出来ず、出来立て、温かいものの提供がむつかしいなどなど。
マリノスの場合上記3つの条件すべてが当てはまり、恐らく小生が遠征の魅力に現地の美味しいものを求めるようになったのも、試合当日横浜で美味しいものを探すようになったのもホームゲームでいただくスタジアムの食事にあまり満足していなかった過去があるからだろうと思う。

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CDAによるホームゲームのキッチンカーはそんな課題を他のクラブにない方法で解決に導いた。
およそ1食1000円だもの、割高感は未だに感じることは事実だが、土俵を変えて1食1000円に値するクォリティとオリジナリティある店だけを選別し他のイベントとの差別化を図った。
横浜にない店は、外から持ってくる。
地産地消にこだわらず東京は勿論、千葉、埼玉、栃木から、横浜で食べれないものを横浜に集めて楽しませるという戦略はビジターサポーターにもうけが良い。
温かいもの冷たいものを提供できるのもキッチンカーならでは。

その結果、制限の多いコロナ禍でのイベントであっても、いやだからこそ、観客がキッチンカーにかける費用は上がり、客単価を押し上げた。
また、試合当日に日産スタジアムにグルメを求めてくる人は、観客だけではないことを小生は知っている。
小生の会社の同僚にはマリノスにもJリーグにもとんと興味はないけれど、ホームゲーム当日は、子供をつれて、キッチンカーにランチを買いにやって来る人がいる。
小生のブログを頼りに何を食べようか選び、自宅や公園で食べるらしい。
先日の試合で、知り合いサポーターさんのご家族みなさんに声をかけられた。
清水戦、家族4人のチケットをとることが出来ず、キッチンカーで食事だけを楽しみ、試合は家に帰ってDAZNで楽しむんだそうだ。
こうして観客相手だけではない、新しい需要を生み出しているマリノスの努力を見てふと思った。

鹿島はもったいないことをしている。

鹿島のスタジアムグルメはサッカーファンに限らず有名で、そのクオリティとコストパフォーマンスは昔から語り継がれてはいる。
土地柄、新鮮な農産物が手に入るし、紛れもなく地元産の農産物でそのクオリティとコストパフォーマンスを提供することができるからこそ、地産地消にこだわることができるのだ。
メロン丸ごとクリームソーダとか、逆立ちしたってマリノスのホームゲームで1000円未満での提供は不可だし、ハム焼きの美味さには驚いた。

それでも先般のアウェイ、コロナ禍の制限試合であっても、周りに飲食店がほとんどないスタジアムでビジター席に限っては周りからパーティションで仕切られ、2店舗しか使えない。
スタジアム内がさほど混雑することもなかろうし、出店店舗としては売り上げが上がったほうが良いにもかかわらず。。なわけで、
そう考えるとこのパーティションの存在に首をかしげたくなる。
客が目の前にいるのに、明らかにビジネスチャンスを逃している。
横浜に各地からの店舗を呼んで、観客や市民の需要を満たしているマリノスとカシマにやってきているビジターには自慢のスタグルを提供しないアントラーズ。
やっぱりおかしい。
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ビジター席のお客様はホーム席のお客様より、200円増し、となったとしても、マリノスのサポーターは、きっと3品4品購入するに決まっている。
単価低めの鹿島のスタジアムグルメであっても1試合で、2000円程度の客単価が上がるんではないかと。
いまや、カシマのサポーターと問題を起こすようなマリノスサポーターもいないことだし、こういう時だからこそ、そろそろ、あの忌々しいパーティションを外し、カシマ自慢のスタグルをビジターにも開放するときが来ているのではなかろうか。

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