【オグ(小倉勉)さんのこと】

【オグ(小倉勉)さんのこと】

小生にとって、監督や選手の進退に負けず劣らずショッキングなニュースだった。
永遠にとは言えないものの、まだまだずっとオグさんはマリノスにいてくれるものだと思っていた。
恐らく小生は、オグさんがマリノスに来ていることに気付いたのも、オグさんが強化部で手腕を発揮するであろうことも、知り合いの中でも早期に確信していたサポーターの一人である。
Jリーグという独自の文化の中で歴史を気付いてきたオリエンタルなリーグにおいては前任のアイザックドルを遥かに超えた有能なスポーティングダイレクターとなるのではなかろうか。
そんな話を知り合いサポーターさんにもかなり早い時期からしていた。

いつぞや、クラブ内で起こった色々な課題が原因でマリノスに来てくれる日本人選手がいるのだろうか?と不安になっていた時期は確かにあった。
しかし、2019年の補強はいったいどうだ?
レンタルとは言え、三好の川崎からの獲得は小躍りして喜んでしまったよ。
マルコス・エジガル・エリキ等の外国籍選手の獲得のみならず、J2から個人所格下広瀬陸斗は開幕からスタメン出場してポステコグルーのサッカーで躍動する。
J3リーグにいた朴一圭がシーズン中盤からはゴールマウスを守り続け、山中亮輔の思わぬ移籍というアクシデントで間髪入れずに獲得したティーラトンも今やマリノスの顔の一人だ。

練習見学に行くと、大抵オグさんを観ることができる。
練習そのものはいつも遠くから眺め、時には関係者と会話をし、練習後は監督やコーチともコミュニケーションをとっている。
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クラブファースト・選手ファーストで考えてくれる人が強化部のトップにいると選手が分かっている環境こそ、選手にとってもクラブにとっても大きな財産なのだろう。

オグさんの尽力もあり栗原勇蔵はスタッフとしてマリノスに残り、榎本哲也はアシスタントGKコーチとして戻ってきた。

過去のコーチ時代に築き上げてきた選手との信頼関係という大きな資産が、SDとしてのオグさんの武器でありマリノスの宝だった。
マリノスの選手は豪華だ。とか、贅沢だ。と、度々DAZNの解説や実況、そして他クラブのサポーターが言っているのを聞くけれど、他のどこかのクラブと比較しても決して唸るほどの補強費用があるわけではない。
買い物上手・商売上手で乗り切ってきたのだ。

限りある予算と厳格なポリシーを両立させながら、最もコストパフォーマンスの高い選手を獲得する。
そして、マリノスのサッカーをすることができるという魅力で、移籍を希望する選手がずいぶん増えたと思っている。
オナイウだって、前田大然だって、きっと水沼宏太だって、今のマリノスでなければ獲得することはできなかったに違いない。

オグさんはそんな選手にとっても魅力的なマリノスを創り上げてきた最大の功労者の一人だ。

本当にありがとうございました。
残念で残念で仕方がないけれど、よくそ、マリノスをここまでのクラブにしてくださったと感謝の言葉しか出てこない。

オグさんは次の道を歩むというけれど、他クラブのSDになるのはちょっと怖い。。
指導者の道に進むか、日本代表の仕事とかの方に行って欲しいなぁ。


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