【タカ(扇原貴宏)のこと】
2度のJ2降格を経験し、前年は怪我ということもありほとんど試合に出ていない。
そろそろ、J1リーグから忘れられそうになっていたタイミングではなかったか?
そんなタカがマリノスにやってきたが、小生の中でマリノスでどの程度の実績を残すのかは未知数だった。
この移籍はタカにとっても心機一転、そしてプロ人生をかけた正念場のチャレンジ。
ポテンシャルが高いことは分かっていたが、年棒も決して高くはなかっただろうし、貧乏マリノスにとっては相思相愛の関係だったに違いない。
そもそも持っていた実力をマリノスで徐々に開花させていくも、出場機会は約束されておらず、スタメンから外されることも決して少なくなかった。
それでも激しいポジション争いを力に変えて、30歳になった今も成長し続けている。
マリノスでのサッカー生活、厳しくもとても充実した5年間だったことは明白だ。
そしてもう一つ、アンジェ・ポステコグルー監督の1年目、降格の危機に瀕した時、前クラブでタカが味わい背負った苦い経験はきっとマリノスのチカラになったに違いない。
万が一あの年降格していれば翌年のJ1優勝はありえなかった。
華麗なプレイのみならず、そういう面でもタカはマリノスに貢献してくれた。
それにしても神戸のマネーパワーには脱帽する。
今のタカであったとしても神戸が支払うほどの移籍金や年棒はマリノスには無理すぎる。
最近は補強の金の使い方にも妥当性が出てきた神戸は来年くらいにはかなり面倒な存在になってくるだろう。
それでも、来年神戸と闘うとき、タカがマリノスゴール裏に挨拶に来たらマリノスファミリーの一員として拍手で迎えるに違いない。
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