【チアゴ・マルチンスのこと】

【チアゴ・マルチンスのこと】

相手フォワードの裏抜けにやられた!と思った矢先、マリノスの13番がスルスルと追いつきボールを絡め取ってしまう。
初めてスタンドで見た時は目を疑ったよ。
大きな身体から想定できない走行速度半端なく、相手決定機を紡ぐ度にスタンドは驚嘆の重低音に包まれる。

センターバックが守備でこれほどの見せ場を作るなんてJリーグでも見ることのなかった光景だった。
彼の特異と言えるほどの能力は、ポステコグルー監督は提唱するマリノスのサッカーの成功には必要不可欠な才能であり、又、マリノスの試合でなければなかなかお目にかかれないショーだ。

チアゴの存在がなければ、ポステコグルー監督が描いたマリノスのサッカーは完成しなかったし、優勝なんてまずまず無理だったろう。

当初はこの交通違反的なスピードが凄く尖った才能のように思えたが、この3年ほどで荒削りに見えた守備能力にも磨きをかけ、ゴール前での駆け引きやボールを跳ね返す技術も開花し、まさにマリノスのディフェンスの中核が、唐突にマリノスを去るなんて、朝の電車で目を疑った。

チアゴのマリノス愛をも上回るコロナによる代償。
コロナはこんなところでも猛威を振るうことになるなんて。

サポーターなんて勝手なもので、自分の好きな選手はずっとマリノスにいてほしいし、いてくれるものと思い込んでしまうもの。
よもやこのタイミングでチアゴがマリノスから離脱するとは正直ショックでしかない。

彼の通りにくい声も、上手ではないが気持ちの入った日本語のスカウティングも含めて大好きな選手だった。
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ただ、これがプロの世界。としか言いようがないのだろうな。
MLS、DAZNでチアゴを追いかけることができる日がくるのだろうか。

それにしても、鳥栖からすると玉突き事故にあったようなものだろう。
これがプロの世界。としか言いようがないのだろうな。。


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