<雨の日産スタジアム・湘南サマサマー>
台風で延期になったホーム湘南戦は平日ナイトゲームで開催された。
でもって、この日は夕刻から生憎の雨。
気温は一時期と比べると随分下がってきたものの、湿度は異常なまでに高く、スタンドに立っているだけで、身体中から汗が滴りおち、衣類はぐしょぐしょ、眼鏡も曇る。
でもってVARも故障と、これはもう湘南様、鎌倉殿の祟りを連れてきたんじゃ無いかって。
対戦相手の湘南は現在14位と未だ残留争いの最中だが、前節は川崎相手に劇的な勝利をあげ、見事マリノスを助けてくれた恩人でもある。
このところ勝星のないマリノスが浮上できるか否かはこの一節にかかっている。
雨の試合はマリノスのスタイルには不利だとは思っているし怪我もとっても心配ではあるが、さすがは日産スタジアム、この程度の雨は芝が吸い込み最悪の事態だけは回避できている。
ボール遣いは決して簡単では無いが、精度とテクニックは湘南との力量を確かに感じる。
ただ湘南は徹底していた。
前半の全員守備は秀逸で、マリノスが攻め上ると湘南の選手は一気にゴール前に集合し、ゴール裏さながらもうぎゅうぎゅうでスペースが無い。
水だらけの環境でこれを崩し切るのは至難の技で打ったシュートは悉く湘南の選手にあたりゴールを破ることができない。
0-0の折り返し。
湘南はゴールはわらせずドロー狙いあわよくばカウンターで勝点を取るという戦術のように見受けられそれが徹底されているように見えたが、後半一時的に雨が止んたあたりでオープンな展開。
ゴールはアンデルソンロペスの前からの守備がキーとなった。
攻守の切り替えの速さがものを言う西村のビューティフルゴール。
先制弾でこの試合の勝利を確信したマリノスゴール裏のボルテージは一気に最高潮に登り詰める。
仲川とヤンマテウスの投入後のプレーを見ると、マリノスのスタイルにとって、いかにフォワードの守備が重要かがよくわかる。
しっかりハマるとチーム全体が安定するし、ハマらなければ守備陣に負担はかかり、決定機を減らしてしまう。
クレバーなエドゥアルドでさえ随分苦労したのからヤンマテウスはどの程度短期間でこのスタイルに馴染むかが今後のカギとなるかもしれない。
個人的なMOMはやはりテルだ。
その献身性の高さ、チャンスメイクのタイミングは絶品で、とにかく怪我だけが心配だ。
それでも、初出場でテルのパスからのゴラッソを決めてしまうのだから、その才能に間違いはない。
来年には確実にマリノスになくてはならない選手になっているだろう。
3-0の快勝、久しぶりにゴール裏は笑顔で弾けた。
川崎に3ゲーム差をつけ再び首位
湘南サマサマーな平日雨のナイトゲームはびしょぬれながtびしょ濡れならもとっても満足な夜だった。
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