<文句なしのチャンピオン>
ノエビアスタジアムのビジター席とビジター側メインスタンドは試合開始前から少し異様な雰囲気があった。
数字上マリノスの方が有利ではあるが、最終節優勝を争う中ではそれは僅差に過ぎず、神戸に集結したマリノスのファン、サポーターもとにかくこの試合で勝利することしか考えていない。
ホームを圧倒する選手への後押しをしようという決意がゴール裏に渦巻いている。
一人一人の声量はいつもより一回り大きく、ジャンプも数センチ高く、随分前に跳ねることを忘れてしまった小生も気がつけば跳ねていた。
この歳になって身体のあちこちにガタが来ているのだけれど、まだ試合中に跳ねる体力は残っているらしい。
レッズより神戸の方が強いのか?
試合の入りは決して良くない。
レッズ戦で奪えたところで奪えないシーンが多く、最初の一歩、最後の一歩が足りない。
前半は決して楽な展開ではなく1-1で折り返し。
勝ちたい、勝たねば。
歳を取ると涙腺が緩くなるというのは恐らく本当だ。
テルがゴールを決める瞬間、泣き声で吠えていた。
ダメ押しを決めたのがテルだということが、テルがマリノスにいる意義と価値があまりにもドラマチックだ。
VARの審議に関係なく、川崎の試合の行方にも関係なく、文句なしのチャンピオン。
この厳しいリーグを自力で王者に導いた我がファミリーが誇らしく、嬉しい。
三年ぶりにシャーレが戻ってきた。
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