【嗚呼、清水降格にマリノスサポーターの小生が思うこと】
仕事を終えて、Jリーグアウォーズの見逃し配信を鑑賞、マリノスからはベストイレブンが5人、岩田智輝がMVPと幸福な気分を味わいながら、降格が決定した清水エスパルスもフェアプレー・得点王・そしてベストイレブン(チアゴ・サンタナ)と3つの賞を受賞。
岩田智輝のスピーチに感動し完全に忘れていたかみさんへの感謝の気持ちを改めて思い出す反面、チアゴ・サンタナのインタビューを深読みしてしまう自分も同居し、なんだかJリーグの光と影が垣間見えた気がする。
実は小生、2019年の松本山雅・2021年のベガルタ仙台とここ数年は降格するクラブをシーズン初めに確実に言い当てていて、今年は清水エスパルスが落ちるのではと予想していたわけで、降格クラブ予想的中率はラブちゃんの占いに負けるとも劣らない結果となっている。
特に分析しているわけではないけれど降格しそうなクラブはシーズン初めからそういうオーラを感じることがあるのだ。
ただ、今年に限って言うとゼ・リカルド監督の就任と共にチアゴサンタナをターゲットにしたサッカーとWGの補強と連携が加速しチームは上向き、小生の予想は外れるかなと思った。
いや、外れてほしかった。
しかし小生が神戸で歓喜の涙を流している頃、得点王となったチアゴ・サンタナは北海道のピッチにうずくまって異なる涙を落していたのだった。
低迷が続く清水エスパルス、全試合を見ているわけではなかったけれど、違和感は確かにあって、それは2015年の絶望に近い降格とはまた違う緩い空気感の中でどうにも結束力にかける印象が常に彼らにつきまとっていた。
外からでは何が起こっているかわからないけど、チームとしてまとまった感じが無くなんとなく勝てない。
やばくない?と思ったのは、RE-FRAMEというスローガンで改革を始めた2020年だった。
清水が我らがマリノスヘッドコーチのピーター・クラモフスキーを監督に招へいし、強いチームにRE-FRAMEするというのだから、マリノスサポーターだって注目していたわ。
J2に降格するかもしれない大きなリスクも伴う中で、2018年マリノスはサッカースタイルのRE-FRAMEを敢行したが、清水がチャレンジした2020年はコロナの影響で降格のリスクはない。
とってもわかりやすい清水エスパルスの戦略・構想に期待をしたし、クラモフスキーの新しいスタイルは試合の中で徐々に見え始めた。
試合に負けても攻撃の型が明確になっていく進化の過程に清水サポーターも期待を膨らませ楽しんでいるように見えていく中でまさかの監督解任。
その後クラモフスキーのスタイルは影を潜め一次的に試合に勝てるようになったものの、サッカーのRE-FRAMEというチャレンジを途中でやめたことは外から見ても明白だった。
清水サポーターが勝てない現状を理解しながらも期待をもって我慢をしている中で、この二度とないかもしれないチャンスに我慢できなかったのは一体誰なのか?がいまだ良くわからない。(外から見てもわかるものではないのは当然だが。。)
その後は補強にコストをかけていることは分かるものの、成績は低迷、毎年監督は解任され、いやそれ以前に骨子となるはずのチームスローガンそのものが迷走していてクラブのメッセージが伝わってこない。
そんな中、偶然Youtubeで見つけたサポーターの悲痛な思いを吐露する映像には胸を打つものがあった。
外野で小生がなんとなく思っていたことを、実は清水のサポーターさんが強く感じていたことはある意味衝撃的だったし、サポーターとして共感するものもあった。
最近マリノスを観るようになった人たちの中には知らない人もいるだろうが、長年マリノスを応援していると厳しく苦しい時期はあるもので。
選手やスタッフ・フロントだってチームを変えることはできるけれど、サポーターはチームを変えることはあまりない。
恐らくもし未来にマリノスが降格することになったとしても小生はマリノスの応援を辞めることはないだろう。
降格を味わったことのない小生が降格を味わった人の気持ちなんて本当に分かることはないのだろうけれど、それでも、清水のフロントには、とりわけ 山室社長にはこの映像は見て欲しい。
小生が死ぬまでトリコロールであるように、彼もきっと死ぬまでエスパルスファンなのだ。
目の前の課題解決を急ぐゆえに問題の本質はいつまでも見逃され、結果同じ失敗を繰り返すというケースは社会でも往々にしてあるし、ショートタームで結果を出さねばならなくなった昨今とりわけ増えている事象だ。
清水エスパルスが本当にその根本原因を究明し、今度こそ本当にRE-FRAMEできるのか?
できなければ、安定してJ1に居続けるチームに戻ることはないだろう。
楽しみにしていた在来線で行く(できれば青春18きっぷで行く)東海道遠征の旅ができるクラブが突然二つもなくなった。
富士山と港を展望できる絶景のスタジアム、 サンバのリズムを聞きながら食べる桜海老かき揚げ丼とアイスコルネがもう懐かしい。
きっといつかまた清水に遠征できることを期待している。
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