【ウッズ(中林洋次)のこと】
朴一圭の台頭、飯倉の神戸への移籍とともに広島からやってきたのがウッズ(中林洋次)だった。
この3年半でピッチにたったのは2019年最終節の途中出場1回のみだったけれど、この一試合、およそ20分ほどのプレーには強烈な印象が残っている。
2‐0でリードし、勝利、そして優勝目前の状況で朴の退場に伴いマルコスジュニオールと後退で入ったウッズのプレースタイルは、飯倉や朴の後ろからつなぐ起点としての動きではなく、やってくるボールを弾き飛ばすスタイル。
ウッズに入る敵のボール、味方のボールともに大きくクリアし寄せ付けないプレーで相手の攻撃の芽を摘んでいく。
ポステコグルー監督のスタイルとは異なったのか?それとも残り時間10人で戦わねばならない状況下で、あえてそういうプレーをコーチングスタッフが選択したのか?は未だに気になるところではあるが、マリノスのサポーターたちは、ボールが味方陣地から遠のくたびに少なからず安心感を感じていたというのはあると思う。
それにしても、おそらく久しぶりにピッチに入ってきたウッズはこの大舞台に緊張していなかったはずはないのだが、その緊張感をものともせず、満身創痍、威風堂々のプレーで無失点に抑え、プレーでマリノスの優勝に貢献した選手の一人として名を連ねたのだ。
人数を考えるとピッチで戦うチャンスを得るのがむつかしいGKというポジション、Jリーガーの中でもピッチで輝ける人数はほんの一握りだが、飯倉なき後のこの3年半、ウッズは間違いなくマリノスファミリーの一員としてチームに貢献し続けてきた。
あのたった1試合であっても、あの1試合だったからこそ彼のプレーが目に焼き付いているらしい。
次のチームでウッズがピッチに立つならば、それがDAZNでなのか、現地なのかはわからないけれどきっとチェックするだろう。
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