【EC2022 ASローマ戦観戦記】ゆく年くる年

<ゆく年くる年>

おりしもワールドカップGLコスタリカ戦で日本代表が敗れた翌日、ドイツに勝って浮かれていたマスコミにかぎって一気に批判をはじめているのに辟易。
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そんな中国立競技場でJ1リーグで見事タイトルを奪還したマリノスとASローマとの親善試合が開催された。

声出し応援席のチケットがなんと7100円。
相手にとってはトレーニングマッチでしかないこの試合にこのお値段とは、たっかー。

小生がローマの来日メンバーで知っているのは監督のモウリーニョだけだし。
エウベル、マルコス 實藤などは不在だし、監督はコロナだしこの大競技場はさすがに空席が目立ち、2年前のマンチェスターシティ戦ほどの賑わいには到底届かないけれど、それでもイタリアリーグ?ローマのファンは相応にいるんですねぇ。

マリノスの戦士たちは前日の日本代表よりもワクワクするサッカーで魅せてくれるにちがいないし、日本のイタリアリーグファンが少しでもマリノスに興味を持ってくれたらいいなと思う。
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ウォーミングアップが始まって今更ながらテルとウッズがこの試合がマリノスでの最後の試合になることに気付く。
ダレカンピヨンの別バージョンのチャントが国立にこだまする。

今年最後の試合、なんだかローマに負ける気がしないんだけど。
セカンドチームに近いスタメンではあるがさすがはローマで個の力と技術は高くJリーグでこれだけの選手の集団はいないだろうが、チーム力については明らかにマリノスが上だ。
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このチームで1年やってきたとは言えこのチームの成熟度が、個人の能力を上回り、ゴールを許さない。
早くにマリノスが先制し、前半20分だというのにタミー・エイブラハムはフラストレーションをあらわにする。
HT2-0で折り返し、こりゃ、マジで勝てるんじゃないかと思ったよ。
後半、ローマは代表組のエルドル・ショムロドフとニコロ・ザニオーロを投入し本気になる。
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マリノスの試合を見慣れていない人からするとこれで流れが変わったかに見えたかもしれないがオープンな展開になったのはマリノスのメンバー変更で特徴が変わっただけでマリノスのサッカーは何一つ変わっていない。

マリノスがもし最後まで本気で勝ちを目指していたなら勝ち抜けていただろう。
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が、むしろトレーニングマッチと割り切っていたのはマリノスの方かもしれない。
今シーズン締めくくりの節目としてマリノスを去る選手へのはなむけと、来シーズンへの布石として活躍を期待する選手の成長のために、マリノスは最後の10分余りを投資に使った。
マリノスの3倍の歴史を持つイタリアの名門・競合相手には、ほんのわずかの力の差がとてつもなく大きな差となるし、だからこそほんの10分ほどのプレイタイムであっても経験として大きくまた成長を促進するのだ。

2点を追いつかれて3-3のドロー。
わざわざ日本にやってきた名門クラブの顔をたてたような形だが、次に対峙するときは本気の試合を見てみたい。
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本当にありがとう。
とっても高いチケットだったけど、本当にマリノスに貢献してくれたテルとウッズに最後に対面でお別れする機会が取れたことで満足したい。

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