【マルコス・ジュニオールのこと】
試合の朝横浜に向かう電車の中でFootrico!の
を聞いて思わず耳を疑った。
今年30「マリノスで引退したい。」という想いを達成するということが難しいことは想像していたものの、このタイミングで玉突き移籍に巻き込まれるというのは流石に想定外。
あと12試合、優勝戦線を勝ち切っていく上で今年一年は居てくれると思ったし、彼の移籍が色んな意味で戦力ダウンとなるのは必至だろう。
マリノス愛が強い選手の久しぶりのサプライズ移籍にショックは小さくない。
それでも、短い選手生命を考えた時に彼にとって最善の選択だったとすれば致し方がないと大人げな納得をする自分がいる。
2019年にマリノスにやってきたマルコスジュニオールは、マリノスが自分の人生を変えたと言ったが、同時に恐らくマリノスの助っ人外国人のイメージをガラリと変えた選手だ。
ポステコグルー監督の戦術改革の真ん中の重要なピースとなり、彼がトップ下でポジションをぶれさせながらボールを出し入れすることでマリノスの新しいスタイルが確立していったわけだが、同時に高いモチベーションとチームファーストの精神を併せ持ち、誠実で明るく献身的なマリノスのブラジル選手の独特の文化の形成にも大きく貢献した印象の方が小生にとっては強い。
チーム愛、クラブ愛に溢れる彼のビヘイバーと、大人から子供まで誰にでも愛される愛くるしいパフォーマンスはマリノスの太陽だった。
ガンバ戦後のマルコスとのお別れの時
バックスタンドのファン・サポーターたちが自主的にマルコスジュニオールのコールをしたのは印象深い。
マリノスを愛し、マリノスに愛されたブラジルの戦士が新しいチャレンジに旅立つ。
日本でのキャリアを続けることでこれからも我々がマルコスのプレーを見続けることができるのが救いかもしれない。
来年の広島戦、ゴメン、マルコスが出てきたらマリノスサポーターは愛のあるブーイングをするに違いないだろうから、それは受け取ってほしい。
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