<オグさんを追いかけて>
最終戦を待たずしてヴィッセル神戸が優勝を決めた瞬間をDAZNで見ていた。
緊張の糸が切れ呆然としたあと、悔しさが込み上げる。
今まであまり感じたことのない複雑な心境。
何かをするわけでもないのに何一つ手につかないこの感じは、最後まで連覇を信じて止まなかったからこその独特のものに違いない。
いよいよ寒さが本格的になってきた。
新しいJ1チャンピオンが産まれた翌日気を取り直して味の素スタジアムに向かう。
オリジナル10同士のJ1昇格プレーオフ。
ジェフは実に14年、ヴェルディに至っては15年J1の芝を踏んでおらず、残りたった一つのポストを狙う一戦。
城福監督の元、勝ち癖を学びつつあるヴェルディのヘッドコーチはスタッフの立場からマリノスの改革に大きな貢献をした小倉勉氏(オグさん)だ。
J2ヴェルディやJEFの試合を観に来るのは初めてではないが、観客動員約24000人。
スタンドは前回より明らかに埋まっているいし、なんせビジター千葉のサポーターの熱気もすごい。
そんな千葉サポーターの強い思いを砕くが如く、ヴェルディは前半で2点を叩き込む。
ヴェルディの安定感は抜群で、シーズン終盤の力強さそのままだ。
千葉にもはや守るものなど無く、後半怒涛の攻撃を見せる。
試合が進むに連れてベンチに座っていたオグさんのピッチへのジェスチャーは激しくなる。
2-1でヴェルディが勝利。
この一戦に全てを賭けた千葉の今シーズンは終わった。
黄昏る千葉の選手たちを目の当たりにして J1優勝を逃したマリノスにはまだ3試合残っていることを改めて思い出す。
上位カテゴリーで全く異なる景色を追い求めていた小生が今年の有終の美と来年への布石を目指して来週京都に着く頃、再度オリジナル10同士のプレーオフ決勝の結果が出ているだろう。
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