【ケヴィン・マスカットのこと】
突然BOSS(アンジェ・ポステコグルー)がマリノスを去ることになった時は残念で心配で仕方がなかった。
本人のステップアップ・しかも欧州なんだから仕方がないという部分もあったけど、このサッカーを継投できる監督がいるとは思えない。と言うのが最大の理由。
万年中位、時には降格圏にあえぐ時代もあったマリノスを知っている身として、プロの世界の監督の良しあしがいかにチームにとって重要かということを思い知らされているのだから。
あらたにやってきたケヴィン・マスカット監督はBOSSと同郷のオーストラリア人監督で、BOSSの継承者として適任とは聞いていたけれど、半信半疑。
まだBOSSの作ったスタイルが残っている間は勝てるとは思っていたけれど、その後も勝つわ勝つわ。
全く衰える気配はない。
ほんとによかった。
よくぞこの監督を招聘できたものだと思ったし、BOSSのスタイルのマイナーチェンジによるオプションも追加され、3年ぶりの優勝も果たした。
どんなに厳しい状況でも様々なオプションを増やしながら、しっかり勝点を積み重ね、チームとしてコンセプトと品質を保ち続ける采配は見事であった。
もし、ケヴィンがいなくなったら、、これはいよいよ困るぞ、、と思っていた矢先に唐突な退任の発表に息が止まった。
まだはっきりとした情報は入ってきていないが、彼もきっとステップアップのパスを手に入れたのだろう。
流石に今回はさらに残念で心配で仕方がない。
二匹目のドジョウは確かにいたにはいたけれど、来年もこのマリノスのアタッキングフットボールを進化させることができるだろうか。
次の監督になってもアタッキングフットボールでマリノスが上位を維持できたとするならば、マリノスのアイデンティティが定着している証であろうし、過去三人の監督の普系がいかに盤石なスタイルを作り上げたか証明されるに違いない。
ありがとう、ケヴィン
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