【一森純のこと。】
高岳がアメリカに渡った後、飯倉大樹がマリノスに戻って来た。
帳尻が合ったような感覚になったが、マリノスの補強はそれでは終わらなかった。
ガンバからレンタルで一森純?
ガンバといえば、東口に湘南から復帰した谷晃生。
当時一森は第3キーパーだったのか。
リスク覚悟で試合で使いフィットさせていくのは外国人監督ならではで、異色の戦術にフィットするためにミスを許容して応援するのはマリノスのサポーターならでは。
出場直後のミスからのピンチに何度も冷や汗をかいたが、一森はそんなファミリーに支えられながら確かなものを掴んでいく。
相手の虚を突くフィードは当初ピンチを招くことの方が多かったがこれが安定することで持前の足下の技術と合わせてマリノスの正キーパーとして成長した。
アウェイ名古屋戦の同点アシストは見事で今年のベストシーンのひとつだ。
マテウスのシュートストップからエウベルへのパントキックまで、パーフェクトなプレイ。
一森純をここまでビッグに出来たのはマリノスファミリーによるものだと自負できる。
契約とは因果なもの。
しかし、この逸材を掘り起こし、たった1年でJ1屈指のゴールキーパーに育て上げたマリノスファミリーをきっと一森は一生忘れまい。
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