【2024J1リーグ第36節アウェイ鳥栖戦観戦記】鳥栖よ、さらば。

<鳥栖よ、さらば。>

前々節で降格が決まった鳥栖だが、前節は上位町田に勝利している不気味な存在。
マリノスは未だJ1残留を決めきれておらずこの試合がとても重要になる。
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恐らく今年最後になるであろう鳥栖遠征をしっかり楽しむべく、早くから遠征計画をたてて2泊3日の九州旅行と洒落こんではいたが、メインイベントでこんなプレッシャーがかかるとは最近まで想定だにしていなかった。
ようやく安定してきたものの、J1リーグの試合では8月24日を最後に6試合、実に2ヶ月勝利していない。
ようやく連戦から抜け出したし、やるべきことの整理もできてきたけれど、盤石とは言い難くリーグはリーグの闘い方があり、現在の立ち位置でもはや捨てるものが何もない鳥栖に勝ち切ることは決して楽ではなかっただろう。
試合の入りは決して良くない。
捨てるものがない鳥栖は試合早々全力・最速でマリノスにぶつかってくる。
開始早々にいくつかチャンスは作るが、鳥栖の守備は集中し、攻撃へのトランジションも早く、これが下位同士の闘いかと思う攻防が延々と続く。
時間の経過がとてもゆっくりに感じるほど、スピード感があり攻守が何度も入れ替わる。

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先制は鳥栖。原田のゴラッソがゴールを揺らした瞬間、時計をみて、まだ26分しかたっていないことに改めて驚いた。
ここから逆転できたことが信じられないけれど、これは小さな奇跡だった。
前半のうちに西村のタイミングを外したゴールでなんとか同点に持ち込んだが、、後半、井上健太と天野純が入るも、流れを変えきれない時間が続く。
左からアタッキングサードに侵入した天野の強めのクロスにロペスのアクロバティックなボレー。
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次の瞬間、ボールはゴールを貫いていた。
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逆転したのはおそらく80分ごろだったと思うのだが、そこからの時間の進みが更にゆっくりになった感覚。
なかなか時計が進まない。
試合終了の笛が鳴った瞬間、もう、へとへとで小生も地面にうずくまった。
おそらくこれで残留がほぼ確実なものになっただろう。
水沼宏太とエドゥアルドがホームサポーターに挨拶に行き、朴と敬真が挨拶にやってきた瞬間、鳥栖と別れの時がやってきた。
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小生にとって、鳥栖遠征はアウェイで一番のお気に入り。
長きにわたり年に一度のルーチン的なイベントで考えてみると毎年、(年によってはルヴァンと合わせてて年2回)欠かさず来ていた。
アウェイながらおもてなし精神が旺盛で、鳥栖高校書道部のサインが出迎えてくれ、ビジター席の観客にかならずちょっとしたお土産がつく。
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物価は安く、試合当日の三度の食事は全てスタジアムグルメで済ませても満足できる。
中央軒のかしわうどん、さと山のガスポー、そして10年ぶりに復活したばかりのイブスキのカレーブルストともついに別れの時が来た。
いつかまた、J1に上がってきてほしい。
このスタジアムでまた戦える日が待ち遠しい。
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