【ジョン・ハッチンソン監督のこと。】
2024年、ハリー・キューエルがマリノスの監督に就任するタイミングで、再びマリノスに呼び戻されたのは、2021年にアンジェポステコグルーの下でコーチをしていたジョン・ハッチンソンだった。
個人的にコーチとしては、ピーター・クラモフスキーやアーサー・パパスよりも印象が薄かったし、前年、横浜FCのコーチに就任していて、リザルトとしてはJ2降格という結果となっていたのでそもそも大きな期待はしていなかった中で、ハリー・キューエル解任後の暫定監督となったとき、この苦境を乗り切れるのか?という点では不安しかなかった。
それまでは遠目からしか見たことはなかったけれど、監督になってジョンに注目が集まり、熱量よりも温厚さを感じる人物であることが徐々に伝わるようになる。
シーズン61試合というとてつもないチャレンジの中で荒波にもまれながら一定の成果を残し沈没することなくなんとか終着地までたどり着くことが求められたが、
リーグ戦 7勝2分6敗
ルヴァンカップ3勝1敗
天皇杯 2勝1敗
そしてACLEは4勝1分1敗
という成績は上出来だったと思う。
途中何をやってもどんな策を講じても勝つことができない時期もあり苦しい状況が続き、監督としての苦悩が目に見えてわかる時期もあったが、シーズン終盤は全体のピースがなんとかハマり、マリノスのアタッキングフットボールを取り戻し勝ち点を稼ぐことができたのは彼のチームドライブの成果として評価したいし、できれば来シーズンももう少し彼の采配を見たかったと心から思う。
サッカーの監督業の厳しさが身に染みた年だった。
今後の去就はとても気になるけれど、さらなる経験を積み上げていってほしい。
ジョンの未来には期待しかない。
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