【 小池龍太のこと。】
2021年からのマリノスの躍進と2022年の優勝は、小池龍太なしに語れない。
アタッキングフットボールの象徴となる疑似サイドバックの戦術を最も表現できる選手の一人で、アシストだけでなくゴールも数もサイドバックとしてはトップクラスだろう。
松原健が唯一無二のマリノスの選手に成長した陰には、小池隆太というとてつもなく大きなライバルの存在があったし、同時に松原健が苦しい時の心の支えでもあったに違いない。
1年以上の長期離脱の末に、今シーズン後半徐々に復活していく姿を見ている中で、来年更にパフォーマンスが上がっていくだろう彼の背中をゴール裏からおすことができないのはとてもつらい。
マリノスの評価・年棒はデジタルだ。
成果重視・実績重視、メジャーされた評価に応じた報酬の提示、そのポリシーを揺るがせることがないのは、それ以外の物差しが横行したことによる弊害が結果としてクラブの成績に現れ長期にわたり中位から浮上できなかった歴史と、期待される若手の育成が進まなかった経緯がある。
そんな中で、ポテンシャルとしては申し分ない貢献者の去就がこのストーブリーグで増えているという印象は確かにあって、小池龍太もその一人なんだろうな。
それでも、マリノスに残した小池龍太の実績は色あせない。
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