【吉尾海夏のこと。】
彼のプレーはマリノスで見るより他チームで見ることのほうが多かったかも知れない。
2021年には町田ゼルビアでプレーをし、堂々たる成績を上げてマリノスに復帰したものの前線でのスタメン争いの競争は想像以上に厳しいものだった。
ホームゲーム当日、小机フィールドで黙々とダッシュを繰り返す姿を何度か見てこの日もベンチ入りができないことを認識したことが度々あった。
印象が強いのはむしろ2023年のサイドバックでの活躍かも知れない。
怪我人続出で駒が足りない中での出場。
決して彼の主戦場では無いし、完全にフィットしているわけではなかったけれど、チームのために自分が持つ全ての能力をぶつけて闘う姿ががとても印象的。
海夏を狙い裏抜けをしようとする相手に対して12月シーズン最後のACL山東戦では堂々と渡りきった。
彼も確かに今シーズンのACL準優勝に貢献した選手の一人であった。
ついに他チームに完全移籍。
Jリーグ、東北勢のクラブがJ1にいないシーズンが今年も続くが、吉尾海夏が今度こそ山形をJ1リーグに引き上げてくれるであろうことを期待したい。
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