【シゲさんのこと。】
スタジアムにマリノスの試合を見に行くようになって10年以上。
小生の観戦は、毎試合、シゲさんのコーナーキックからスタートしていたと思う。
その弾道はとても美しく、ウォーミングアップをするGKが広げた両手にすっと入っていくのを見るのがとても心地よい。
続いてペナルティエリアからのシュートの弾道も常に美しく、これらを観ることが観戦、応援へのリズムづくりになっていた。
試合中跳ね続けることも、徐々にしんどくなっている自分よりも年上のシゲさんがしなやかなシュートをポンポン打つ姿は爽快ではあったけれどそれでもここ1年ほどの間に手足の筋肉はそぎ落ち、
髪の色もずいぶん白さを増し、しわも深くなってきていることには気づいていた。
近い将来、シゲさんのウォーミングアップコーチングが見れなくなることも覚悟していたけれど、その日は突然やってきた。
鹿島戦の試合後、ピッチの去り際で少し猫背気味にスタンドに向かって両手を振りながら階段を下りていく姿をゴール裏から遠目でぼんやり見ていたけれど、きっとあの時シゲさんがGKコーチを退任することを決意してたのかな。と、今更になって思う。
古くは、日産自動車・マリノスのレジェンドという印象を持つ人々もおおいのだろうけれど、小生にとってはゴール裏でマリノスの応援をするようになってからのGKコーチのレジェンドという印象の方が圧倒的に大きい。
選手には時に厳しく時にやさしく熱意をもって指導にあたり、サポーターにはいつも優しかったシゲさんはおそらく自分にとって決して忘れることのない偉大な存在であり続けるのだろう。



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