【映画「雪風 YUKIKAZE」は令和の坂の上の雲だ。】
映画をゆっくり見るとすればサポーターとしてオフシーズンのこの時期くらいなもので、とはいうものの、外に出るのもおっくうなので、自宅のAmazon Primeでなんとなく新作の日本映画「雪風 YUKIKAZE」を鑑賞。
「雪風 YUKIKAZE」は太平洋戦争で自らは沈むことなく海に落ちた日本兵をたびたび救い、何度も奇跡の生還を果たし”幸運艦”と呼ばれた駆逐艦雪風とそこにかかわる群像を描いた作品。
太平洋戦争を舞台とした映画は何作も見てきたけれど、小生が鑑賞してきたものはいずれも、(映画のテーマや制作側の意図にかかわらず)戦争の悲惨さが前面に押し出されてしまうものばかりだった気がするのだが、この映画はそこがかなり違う。
その時代、そして現代につながる、日本という国、日本の国民を守るという姿勢に重点を置いた作品となっており、俯瞰による撮影により戦争による悲惨さを極力抑えている。
世界の情勢が徐々に変わってきている昨今、改めて、日本の国を守ることへの強い信念を思い起こさせるこの作品は、折しも、敗戦国となり、その敗戦を背負いながらも、高度経済成長を突き進んでいた時代に改めて、日本という国への愛情と尊厳を改めて世の中に問うた「坂の上の雲」と、何か通じるものを感じてしまう。
この作品は、令和の「坂の上の雲」だ。
映画に登場する架空の主人公、艦長寺澤一利が秋山兄弟と同じ松山出身というのは、何か偶然の縁なのか、それとも制作陣に意図はあったのかは知る由もないけれど、あの松山で見た、瀬戸内海の青い海と白い雲を改めて思い出した。



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